妹が亡くなった。

突然の死だった。

遺族である義弟も全くの心構えがなく、ただあわただしく一連の儀式を終えた。

それから1ヶ月。

身の回りのことなど、男手ひとつでどうしているのかと心配して尋ねてみた。

近頃のこと、コンビニやスーパーなどで、けっこう一人暮らしに対応できる商品があるらしく、日々のことはなんとかやりきれているようすであった。

義弟が言うのには、「それよりも山のように残された遺品整理がたいへんだ」とのこと。

おしゃれには人一倍気を使っていた妹だけに残された衣類・身の回りの品々は「部屋がまるまる1つつぶれてしまうほどあるという。

義弟としては、何から手を付けていいか分からず、困り果てているようすだった。

形見分けをしたいほどの近しい人がいるわけでもないし、と。

どうしたものか、と迷った挙げ句、業者に遺品整理を依頼することとしたらしい。

その後「片付いたの」と尋ねると「業者がみんな持って行きましたよ。

遺品整理を頼んだつもりだったけど、結局古着の回収って感じでした。

ブランドとかちょっと質の良さそうなものは丁寧に扱って、あとはゴミ同然、という感じでした。

やっぱり時間がかかっても自分が片付けてやるべきだったかな、と思いました」と義弟は淋しげな口調で語っていました。

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